不動産投資は情報戦です。いい物件をいかにつかみ、活かせるが勝負です。そして、いい物件の情報は必然的に投資家の元にあつまり、表にはでずらいです。儲かる物件を見つけたら自分でまず投資することを考えますし、簡単にいい情報はつかめません。
特に普段は仕事をしているサラリーマンが、いい情報を掴むのはなかなか大変です。中には、不動産屋に騙されて、粗悪物件をつかみ、まんまとカモにされてしまった。そんな話も少なくないのが実情です。
”長期固定金利の住宅ローン「フラット35」をマンション投資に悪用する不正が一昨年に多数発覚したことを受け、金融機関が融資の審査を強化した後も、同様の不正が続いていることが朝日新聞の取材でわかった。業者にそそのかされた人が、相場より高い価格で物件を買わされて多額のローンを組んだ末、返済に窮するケースも出ている。”
朝日新聞デジタル
そこで今回は、忙しいサラリーマン投資家でも騙されてカモにされないためのポイントを紹介しましょう。
サラリーマンはカモにされてしまう理由
多くの方は、自分は大丈夫。そう思っているかもしれません。しかしそんな方は、不動産業者にとっては本当にいいカモでしかないのです。サラリーマン投資家が騙されてしまう理由をお伝えします。
不動産屋は儲かる物件ではなく売りたい物件を売っていることを見抜けない
不動産投資は情報が勝負の投資です。いい物件を手に入れ、投資額以上のリターンを得るのが良い投資です。対して、不動産屋の目的は、当たり前ですが不動産が売れてしまえばいいのです。ですので、不動産屋は粗悪物件でも、口八丁で買わせようとします。
相手が投資経験も豊富な投資家であれば、不動産屋もそういった行動にはでないですが、知識がないサラリーマン投資家だとわかれば、とにかく物件を売りつけようとしてきます。
厳しいこと言うけど、無知は自分自身の責任。不動産投資でも無知はカモにされる。お金を巻き上げる対象にされてしまう。大きなお金が動く不動産は販売利益も大きい。悪徳営業マンはお金しか見てない。せっかく資産を築くために始めたのに詐欺られたら意味がない。だから一緒に勉強しよう?
— かずにい (@kazunii011) December 30, 2021
不動産投資に失敗する人は、知識不足が原因。
— りゅうじ@宅建士×SNSマーケター (@tagosaku0970) February 2, 2022
新築か中古か。都心か地方か。ワンルームかファミリータイプか。
それぞれのメリット・デメリットを把握できていなければ失敗する。
不動産屋が勧めてくる物件は、売りたい物件。
不動産投資するなら、自分で買いたい物件を見つけよう。
忙しくて考える時間がない
サラリーマン投資家の多くは本業があり、忙しいです。そのため、不動産投資に関する情報を調べる暇がありません。あったとしても、投資を専門としている投資家達には到底かないません。
特に注意すべきなのはお金に余裕がある方達です。お金に余裕がなければ、失敗したくない気持ちが強く動き、自分でもしっかり調べます。しかし、例えば医師などお金はあってもとにかく忙しいという方達は、よく調べもせず、不動産業者の言いなりになりがちです。
ネットしか情報網がない
サラリーマンには投資家のつながりがない人が多いです。ほとんどがインターネットの情報源しかありません。しかし、ネットに乗っている物件は、投資家が買わなかった売れ残り物件である可能性もあるのです。本当にいい物件ほど、すぐに売れてしまうために、ネットには情報が出回らないことも多くあります。
しかし、投資初心者のサラリーマン投資家は、周りの不動産投資仲間に物件を紹介してもらったり、またネットでみた物件の良し悪しを判断することは困難です。そのため、業者のいうことを鵜吞みにし、結果としてカモになってしまうことがあります。
事故物件を掴まされる
不動産投資の初心者にありがちなのが、事故物件を掴まされることです。いざ契約した後に大規模な修繕が必要だったり、季節的な要因があったり、またいわくつきの物件だったりと、知識が浅いために事故物件を掴まされるサラリーマンは少なくありません。
事故物件を防ぐために目から見える情報だけでなく、見えない部分だったり、書類上のチェックもしっかりと行うようにしましょう。忙しいからといって業者に丸投げすることは厳禁です。
不動産投資でカモにされないために注意すべきポイントは
では、不動産投資でカモにされないために、どういったことに気を付ければいいのでしょうか。
セミナーには一人で行かない
不動投資で騙されてしまう人の入り口としてよく使われているのが、不動投資セミナーです。特に最近では、将来年金が足りなくなるといった不安を持ったり、将来への不安に付け込んで、不動投資を勧める様な悪徳業者が増えています。まず気を付けることは、こういった不動投資セミナーには一人で参加しないことです。
“「無料セミナーは”カモ”を釣る格好の場。セミナーなどで『住宅ローン』の利用を匂わせる業者は、初めから無知な若者をハメ込む狙いがあると考えた方がいい。あと、自社の社員などを使ってセミナーに”サクラ”を仕込むのも悪徳業者の常とう手段。彼らに真っ先に個別相談への参加表明をさせることで、他の参加者の危機感を煽るんです。こうして個別相談まで引き込まれたら最後。知識不足に付け込まれて高確率で落とされます」”
excite.news
出口まで考えて不動産投資を計画する
不動産投資をしようとしてカモられてしまうのは、頭の中が儲けることばかりになっているからです。しっかりと出口まで考えた投資計画を立てておけば、悪徳業者からの話も冷静に受け止め、判断することができるでしょう。
不動産投資をすることで、どれくらい収益をえる予定なのか。また5年後、10年後、20年ごと、投資計画をしっかりと立てておけば、儲け話に足元を救われることはありません。営業は自分が売りたい物件を売っている、この鉄則を忘れないようにしましょう。
メンターを見つけておく
不動産投資で一番の成功のコツは、正しい情報を得ること。そのために有効なのが、不動産投資の成功者にメンターになってもらうことです。成功者はどうすれば成功できるのかというノウハウを熟知しています。
もしカモられそうになっても、メンターに聞くことでカモられることを防ぐことができます。大切なのは、セミナー講師などをメンターにするのではなくて、必ず実際に成功している不動産投資家をメンターにすることです。
信頼できる不動産会社を見つける
サラリーマンをカモにしようと狙っているのは、悪徳不動産会社です。つまり、いい不動産会社さえ見つけることができれば、カモにされることはありません。信頼できる不動産会社を見つけることがカモにされない一番の近道です。
不動産会社はネットにでているとか、大きいからと言って信頼できるわけではありません。かぼちゃの馬車事件からわかるように、大手だからと信頼しきるのは危険です。必ず自分の考えで判断の基準を持ち、また第三者にも意見を聞くようにしましょう。
自分の力で正しい判断を
不動産投資で騙されてしまう人の多くは、自分で考えず投資会社のいうことをうのみにしてしまっているケースが多いです。投資会社が出した情報が本当に正しいものなのか、しっかりと自分で裏を取ることを忘れないようにしましょう。自分でしっかりと判断できるよう、不動産投資の知識を身に付け、いい投資を行ってくださいね!