【資産運用EXPO】カモにならない利用法

資産運用EXPOは、東京と大阪で開催される、資産運用に関する大規模な展示会です。不動産や金融商品以外にもさまざまな投資に関連する業者が出展し、多くの投資家や業界関係者が来場しています。

しかし、資産運用EXPOは業者のカモにされてしまうので、危ないという評判もあります。確かに、事前知識もなく行ってしまい、その場の勢いで投資を申し込んで失敗してしまう人もいるでしょう。

この記事では、資産運用EXPOの歩き方について解説して行きます。

資産運用EXPO~お金に関する日本最大級のイベント

では、まず、資産運用EXPOの概要についてまとめてみます。

開催回数・時期 年3回(東京1月、7月・大阪9月)
金~日曜日の3日間
開催場所 東京ビッグサイト
インテックス大阪
来場者数 3.2万人
参加企業数 390社
セミナー数 204本
主催 RX Japan株式会社
(年間100回近い見本市を主催)

これは、RX Japanがホームページ上で開示している2023年の実績です。複数回参加している企業もありますが、それでも、多くの企業が参加し、来場者数を集めていることが分かります。

ちなみに、直近、2024年7月に東京ビッグサイトで開催された資産運用EXPOは、3日間合計で10,720名が来場したそうです。

東京は、2025年1月17~19日、2025年8月1~3日の開催が予定されています。

資産運用EXPOへの入場方法

資産運用EXPOは入場料無料ですが、事前の来場登録が必要です。入場までの流れは以下の通りです。なお、来場登録が無い場合は有料との記載もありますが、スマホがあれば、会場に到着後も来場登録は可能です。

  • 資産運用EXPOのホームページから「来場登録」をクリック
  • 氏名・住所・電話番号・メールアドレス・職業・年齢を入力
  • メールアドレスに送られてくる入場用二次元コードを当日会場に設置された機械で読み取とらせ、氏名カードを印刷
  • 氏名カードを入場時に提示

資産運用EXPOのメリット3選

メリット1:多くの企業から話しを聞くことができる

資産運用EXPOには約100社が出展します。

不動産投資、Fx、新NISAに関するものから、ウィスキー、ワイン、外貨両替機、太陽光、フランチャイズビジネス、ダイヤモンドなど、投資に関するあらゆる種類の企業です。

不動産投資といっても、新築ワンルーム、築古ワンルーム、関西新築ワンルーム、築古リノベワンルーム、ファミリーマンション、海外不動産、不動産クラウドファンディングまで、多種多様です。

その他、ファイナンシャルアドバイザーや上場企業がIRの目的で出展していて、一日で全てのブースを回り切るのは不可能なくらいです。

メリット2:有名人のセミナーに参加できる

資産運用EXPO開催中は、80本以上のセミナーが開催されます。

資産運用の基本が学べるものから、著名投資家やYouTuberの講演など、内容は幅広くあります。なお、一部人気が高いセミナーは事前の申し込みが必要となります。

2024年7月開催の東京と9月開催の大阪では、株主優待投資で有名な桐谷広人氏とタレントの杉原杏璃さんの対談が人気を博しています。

メリット3:投資のトレンドが分かる

東京であれば年2回開催されますが、毎回、出展企業は同じではありません。長く出展を続けている企業もあれば、数回で撤退してしまうところもあります。

ここ最近は、海外不動産投資の出展企業が増えて、新NISAに関するブース、セミナーも増えた印象があります。

反面、入り口付近で大きなブースを構えていたフランチャイズ投資の企業は、民事再生となり出展を取りやめていたり、太陽光投資の出展企業はかなり減っています。

このように複数回行っていると、投資のトレンドが変わっていくのが良く分かります。

資産運用EXPOで投資家がカモになってしまう理由

資産運用EXPOで、投資業者のカモになってしまったいう口コミも見られます。では、なぜ、カモになってしまうのでしょうか。

理由1:その場の雰囲気に流されやすい

東京開催であれば、3日間で1万人以上が来場し、会場は、いつも人でいっぱいです。それぞれのブースへの呼び込みもあり、さながら投資のお祭りと言った感があります。

出展業者も出展費用分は稼がないといけないので、何かしらの成果を挙げる必要があり、熱心に投資勧誘をしてきます。

ブースによっては、次々と投資が決まって行き、残りの投資枠が少なくなるといったような煽りもあります。

アンケートに答えれば粗品がもらえるからと言った軽い気分で話しを聞いてみたら、そのまま投資を申し込んでしまったというケースも少なくありません。

出展企業も、投資販売のプロですので、雰囲気作りをするのが非常に上手です。

理由2:出展業者は玉石混合

100社を超える出展業者ですが、大手証券会社から個人まで幅広く、全ての出展企業が信用できる業者とは限りません。

以前、入口近くで大きなブースを構え、着ぐるみなどで派手に呼び込みをしていた、教育系フランチャイズ投資の企業は、そのすぐ後に、民事再生となっています。他にも、出展後、倒産したという太陽光事業者もあります。

不動産業者であれば宅建業法、金融業者であれば金商法に基づき、投資勧誘を行いますが、その枠を外れた投資は、投資を規制する法律が無いため、投資勧誘の方法が強引だったり、確実に儲かるなどといった勧誘文句を使うこともあります。

東京ビッグサイトの展示会に出展しているからといって、信用力があると思って投資してしまうとカモになってしまいます。

理由3:個人情報を提供している

来場登録の際に入力した個人情報は、入場時に渡される氏名カードをスキャンすることで、出展企業は簡単に得ることができます。

出展企業は、個人情報を得るために簡単な粗品を準備していますが、粗品目当てでブースを訪れ、その場で個人情報をスキャンされ、資産運用EXPO後、メールや電話で何回も投資勧誘を受けて、その熱意に押し切られて投資してしまったというケースもあるようです。

資産運用EXPOでカモにならない上手な利用法

では、資産運用EXPOでカモにならないためにはどうしたら良いでしょうか?ここでは、カモにならための上手な利用法を紹介します。

その1:目的をはっきりさせて行く

出展企業やセミナーのタイムテーブルは、事前に資産運用EXPOのホームページで確認することができます。

事前に自分が資産運用EXPOに行って、どの企業からどのような話しを聞きたいか、また、どのセミナーに参加したいかを決めておくようにしましょう。

セミナー会場はとても広く、また、来場者も多く、更に、出展企業によっては熱心に自身のブースへ勧誘するため、目的のブースに辿り着く前に、他のブースに引き込まれてしまう何てこともあります。

会場入り口では、ブース配置図ももらえますので、だいたいどの順番で回るか決めてから、会場に入るようにしましょう。

その2:その場では決めない

資産運用EXPOでは、不動産投資のような数千万円ものから、ウィスキー投資のような数十万円から始められる投資もあります。

出展企業のほとんどが、自社の投資商品を売るために資産運用EXPOに出展しています、もちろん、出展料は無料ではありません。

出展企業の中には、自社の投資商品が数少なくなっているのでと、その場で投資の結論を求めてくるところもあります。

担当者のセールスと会場の熱気で、その場で投資を決めてしまうのは非常に危険です。

もちろん、最初から投資を決めていて、最終的な判断として資産運用EXPOを利用するとしていれば問題ありませんが、そうでない場合は、決してその場では決めずに、一度、会場から離れて、翌日以降に判断するようにしましょう。

資産運用EXPOだけで、手持ちの投資商品が無くなってしまうような出展企業はありません。

その3:ポイ活をしている人は要注意

簡単な粗品やアマギフを配布している出展企業もありますが、不動産投資関連企業などは、資産運用EXPOで話しを聞くよりも、ポイントサイトを通して、個別に面談・セミナー・資料請求を行う方が、獲得できる特典が大きい場合がほとんどです。

資産運用EXPOで個人情報を登録してしまうと、その後、ポイントサイトでの利用が無効になってしまうことが多いので、ポイ活をしている方は、資産運用EXPOで安易に個人情報を登録してしまわないよう、注意してください。

まとめ

資産運用EXPOは上手に活用すれば、資産運用や投資に関して、役に立つ情報を得ることができます。しかし、出展企業もプロですので、何の準備もせずに、カモになってしまわないよう本記事を参考にしてください。

ちなみに、資産運用EXPO期間中は来場者が多く、週末の東京ビッグサイトは昼食を食べるところが限られ、また、施設内のコンビニはほとんどの食料品が売り切れとなることにご注意ください!!

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