資産運用に失敗はつきもの。失敗を分析することで、資産運用を成功に導きましょう!!

資産運用において、すべての投資が成功するわけではありません。成功すれば利益を得られ、失敗すれば損をしてしまいますが、最終的に収益を上げるには、成功の回数が失敗を上回ることが必要です。

それでは、資産運用において、どんな失敗があり、それをどう克服して、失敗の回数を減らして、トータルで勝率を上げていくのかを解説して行きます。

資産運用が失敗するパターン

①リサーチ無しで投資をする

投資をする場合はまずはリサーチ(事前調査)が大切です。今はどのカテゴリー(株式、為替、不動産など)が投資に適していて、今後どうなっていくと予想されるのかをリサーチして、最も成功率の高いカテゴリーに投資をしていくことが大切です。

②ボラティリティの大きいカテゴリーに過大に投資をする

ボラティリティとは、一般的に価格変動の度合いを示す言葉です。ボラティリティが大きければ、価格変動が大きいことを意味し、ボラティリティが小さければ、価格変動が小さいことを意味します。

現在、ビットコインが大きく注目を浴びていますが、コロナ発生後1口100万前後から700万円近くまで上昇しました。その後、2021年6月現在では400万円前後まで下落しています。

もし最高値の700万円近くで購入して、現時点(2021年6月現在)で売却すれば300万円近く損失が出ます。また逆に100万円前後で購入して700万円前後で売却すれば600万円近くの利益が出ました。

私から見るとこれは投資ではなく投機と考えます。投機とは、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引です。

投資金額の全額をビットコインに充てた場合、うまくいけば7倍になり、失敗すれば半分近くになるということは、投資としてマネジメントが不可能ということです。もちろん全投資金額の5%程度をこれに充てて大きな利益を狙うことは理にかなっています。投資元本が半分になっても全体の2.5%の損失にしかならないからです。

③大きな景気や世の中の変動の影響を受けてしまう

現在、世界はコロナ禍の中にあります。コロナの流行が顕著になって来た2020年3月、日経平均は16,000円台を付けました。2月には、23,000円前後で推移していたので、僅か一か月足らずで、30%前後の下落したということです。これは日本だけでなく、全世界の株式市場において同じような動きとなりました。

その後、主要先進諸国やその中央銀行の財政支援、金融緩和により、株価は大きく持ち直しましたが、コロナ発生という歴史的な大事件が起こり、株価はこれだけの大きな動きがありました。

世界景気は、大きな景気循環で好景気、不景気は繰り返しますが、株価は長期的にその影響を受けます。また、コロナやサーズなどの疫病や世界的なテロ事件や災害発生を受けて、大暴落することもあります。

このようなときは、一時的には大きな損失を被りますが、通常の場合は、政府や中央銀行が財政支援や金融緩和によって、景気の低迷を食い止める努力をしてくれます。

損失を抱えたままでどのような対処をするのかは、その投資した内容にもよりますが、全体相場として長期で見た場合は、いずれ回復する可能性があり、状況や投資内容に応じて、売らずにホールド(保有し続ける)することも長期投資の場合は、選択肢の有力な1つです。

④周りのアドバイスに左右されて投資をしてしまう

資産運用の際、銀行や証券会社または不動産会社などを通して投資をする方がほとんどでしょうが、単に投資の取次ぎだけでなく、銘柄や物件に対してアドバイスされることもあると思います。

まず第一に認識しなければいけないのは、銀行、証券、不動産会社など、投資を取り次いで手数料をもらう商売は、投資の結果関しては責任が無いということです。つまりいくら推奨されたからと言っても推奨した会社には結果責任は無く、投資が失敗した場合は、投資家である本人の責任です。

それ故投資家は自分で決断して投資することが大切です。よく証券会社に薦められて購入したのに損をしたということを聞きますが、確かに強く薦められたのかもしれませんが、投資を最終的に決めた自分です。

まず、アドバイスや推奨を受けた場合は、手数料を受け取る立場の人は、投資家である自分と利害が必ずしも一致しないということを理解し、全てを鵜呑みにして決断をしないようにしてください。

また、その人の経験、知識はどの程度あるのかを把握したうえで、冷静にその意見を聞くことが大切です。もちろん推奨することで損をさせたいと思う人はいないとは思いますが、手数料というインセンティブが働いて、どうして強めの推奨が働く可能性もありますので、冷静に聞くことが大切です。

⑤詐欺などの被害に遭ってしまう

詐欺などに遭うケースは、ごくまれなこととは思いますが、その可能性もゼロではありません。

例えば、未公開株投資などで、上場すれば10倍になるなどの話があった場合、そのような話には注意をしなければなりません。まずは話をしてきた会社や個人が知名度や実績があり、しっかりとした会社を調べたほうがよいでしょう。

次にその案件内容をしっかりと吟味して、かつ担当者は受け答えが辻褄が合っていて信憑性があるかなど見て、外部の第三者にも確認して方向性を決めたほうがよいでしょう。

一般の投資家にとって、未公開株が10倍になるなどという話はとても魅力的に感じると思いますが。大きな利益が出るということは大きなリスクもあるということです。しっかりとした情報開示があるものに限って投資をしていったほうが安心です。

資産運用で失敗をしないためのコツとは?

誰もが、資産運用で失敗は絶対にしたくはないと思いますが、リスクが全くない投資はリターンもありません。では失敗をしないためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?

①長期で運用する

長期で見ると、日本や米国などの先進国では、経済成長とともに投資資産の価格は上がっていく傾向があります。個人投資家は、短期的な運用成績が求められるプロ投資家と違い、毎年の結果にとらわれずに、長期運用ができるのがメリットです。

長期の計画を持って投資することは、最終的な結果として、失敗の可能性を減少させることができるでしょう。また、長期投資は、利息や配当を投資に回すことができるので、その累積が投資元本の成長を加速させます。

②分散投資をする

株式でいえば、いろいろな分野のいろいろな銘柄、不動産でいえば、場所や種類の分散など、分散投資によってリスクを分散しておくことが大失敗をしない最も最適な方法かと思います。

そしてその分散はポートフォリオを組んで、常にコントロールしたほうが良いでしょう。分散によって大きな収益を得るチャンスが減りますが逆に大きな損失を被ることも減少します。

また、株式投資や債券投資の場合は、ETF(上場投資信託)がお薦めです。多少の運用手数料はかかりますが、日本の代表的な225銘柄に分散した日経225連動に連動するETFや、米国の主要500銘柄に分散したS&P500に連動するETFなど、他にも多くの分散投資をしている指数連動のETFがあります。

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他にも円だけではなく、通貨を分散することもリスクを分散する上では有効な手段です。特にドルを中心にユーロなどの通貨は世界の主軸通貨ですから分散しておくと世界の動きに近く連動することができます。

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③高リスク投資に気を付ける

ビットコインなどの仮想通貨や、石油や資源などの商品先物など、高リスク資産へ投資をする場合は、必ず全体投資に対して、ごく少ない投資にしたほうがよいと思います。

確かに、この分野への投資は、数倍以上になることもありますが、その逆もあります。目安は全額損をしても他の投資運用で稼げる1年ぐらいの投資にしておくのが無難と考えられます。また、前述したような未公開株投資や和牛肉投資・・・ほかそのような商法がいまだに残っているようです。

投資商品で資金を募集できる会社は、政府の監督省庁からの投資募集行為に対しての許認可を得て行っているところがほとんどです。逆にそのような認可を何も受けていない企業による投資資金の募集の勧誘はよく注意して対応してください。

投資を成功する近道は、投機ではなくいかに安定して収益を長い期間上げていくかが重要と考えます。

④短期的な動きに一喜一憂しない

相場は一つの出来事で大きく動くことがあります。しかし、それが一時的なことなのか大きな変化のスタートなのかをよく見極めることが大切です。

それにはまずは一喜一憂せずに、しっかりと現状分析をして方向性を出すことです。大きな動きに同調してしまい衝動的に売却することはなるべくしないで、しっかりと分析して方向性を考えて対処してください。

ファンドマネージャーが考える失敗しない方法とは

失敗しない方法は、前章で解説した、長期運用、分散投資を実践することがまず大切だと思います。この2つをしっかりと守れば、ホームランこそ無くなりますが着実なヒットで少しずつ実績が積まれてかつ失敗した場合でも限られた損失に留まるので挽回可能です。

投資に絶対の成功はありません。失敗は小さく、小さい成功を積み重ねることが地味に感じるかもしれませんが最も大切なことと考えます。

また、個人的にはビットコインなどの仮想通貨や、石油や資源などの商品先物など高リスク資産を大きく運用に組み入れることは避けたほうがよいと考えます。特に個人投資家は日々の資産の動きをずっと見る時間がないので、とても大きな動き(ボラティリティ)のある資産を組み入れることは、一喜一憂する原因にもなってしまうので、不向きでありかつポートフォリオ運営を行うにあたって支障になる可能性があります。

投資は投機ではなく、確率論の積み上げの成果だと思いますから、いかに成功の確率を上げてそれを繰り返すことができるか、そして忍耐してそれを成し遂げられるかが、1つの大切な成功の要因です。

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