【資産運用】リスクコントロール方法を知ることが成功への近道。株式投資と不動産投資のリスクコントロール方法の秘訣を教えます!!

資産運用を行う上でリスクコントロールはとても重要です。

例えば、儲けたいからと言って全財産をビットコインなどの仮想通貨に投資するのは、とても危険でやってはいけないことですし、逆にすべてを銀行預金にしておけばゼロ金利の現状ではほとんど収益は見込めません。

リスクとリターンは比例するものですから、ある程度のリスクは取らざるを得ませんが、そのバランスはどう取ったら良いのでしょうか。ここでは、どのようにリスクをコントロールしたらよいのかを解説して行きます。

資産運用のおける「リスク」とは

リスクにはいろいろな定義があると思いますが、国語辞典で調べてみると文字通り「危険」を表すことと定義されています。他にも「失敗したり、損する可能性」などとも書かれていますが、資産運用におけるリスクはどう考えればよいのでしょうか?

一般的にリスクとリターンは比例すると言われます。いわゆるハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンです。

例えば、株式投資は株価が経済状況や為替、政治状況によって変化するので、予想していた収益より上回ることもあれば下回ることもあります。この不確実さを資産運用ではリスクと考えるのが一般的です。つまり、この不確実性をいかにコントロールするのかがリスクコントロールするということです。

また、不動産投資で言えば、大きな総合大学が郊外に大きなキャンパスを長年運営していたので、その近郊に学生向けのアパートを購入したが、その総合大学が突然都心のキャンパスに移転してしまいアパートの価格が暴落してしまったというような例があります。

このリスクは、「近所の総合大学の学生向け」という1つのリスクに偏っていたということです。例えば5つの総合大学から通学が可能な地域のアパートであれば1つの大学が移転したからと言っても、1/5、20%の影響しか受けません。

このリスク要因の発生は、その総合大学の受験者倍率や人気度をよく見ておけば、その兆候は掴めたので、移転というリスクを事前に察知して、売却という方法でリスクヘッジできたかもしれません。

このように、リスクはあらゆることにありますので、リスクを放置せずにしっかりと向き合うことが大切です。そしてそれに対処することをリスクヘッジと言い、運用においてはこのリスクヘッジを必ず考えておかなければならないことです。

リスクのコントロール方法

①投資対象の分散

リスクとリターンは比例すると言いましたが、リスクを減らす方法として「分散」はとても良い方法です。

例えば、投資金額全部を1銘柄の株式に投資するよりは、東京証券取引所第一部に上場する代表的な225銘柄を選び、その株価を使って算出した日経225連動型上場投資信託というETFに投資をしたほうがリスクは少なくなります。

1銘柄に投資をして大きく上昇すれば大きな利益を得ることができるかもしれませんが、銘柄単体の業績や人気に左右されるのでその逆もあり得ます。分散した銘柄に投資すればリターンは少なくなるかもしれませんが、逆にマイナスになっても一定レベルの損失に限定できる可能性が高くなるということです。

不動産投資においても同様で、同じ場所で大きな一棟の物件を購入するよりは、区分所有マンションを複数保有したり、REIT(不動産上場投資信託)を銘柄を分散して購入することで、いろいろな場所、あるいはいろいろな種類の不動産に分散投資ができてリスク分散になります。

②時間の分散

相場というのは今安いと思ってもそれ以上に値下がりすることもあります。またここが天井と思ってもさらに上がることもあります。

いろいろな予想はできますが、絶対そうなるとは限らないので購入時期を分散して投資することでリスク分散ができます。

例えば、小口で毎月投資していけば、高い時も安い時もあるでしょうが、相場全体の長期の流れに追随して気が付けば大きな資産になっていることがあります。

不動産についても株式などより乱高下はありませんが、上昇する時期、下降する時期がありますからREITなどを毎月少しづつ購入していくのも一つの方法です。

③場所の分散

同じ場所に集中して投資することはどのような資産においてもあまり好ましくはありません。

例えば不動産においては、地震や洪水などの水害リスクも考えなければなりません。水害リスクはある程度予想ができますが、地震はどの地域にいつ来るかはわかりません。また、どの地域の人口が増えて不動産が値上がりするかはわかりません。

現にコロナ禍において郊外の一戸建てに移住をしたい人が増えて人気が出たことは、誰もが予想をしなかったと思います。それならば、区分所有のマンションをいろいろな場所に保有するほうが分散が効きます。

また、REIT(不動産上場投資信託)を購入すれば複数物件でいろいろな立地の建物を間接的に所有でき分散にによるリスクヘッジは効きます。

株式においては、グローバル経済を考えて投資するようにしましょう。今は日本の証券会社経由で日本市場だけではなく米国や中国、欧州など多くの国々の市場に上場している企業に投資をしたほうがリスクヘッジが効きます。

同時に保有通貨を分散することで日本円の将来の下落リスクもヘッジできます。

ファンドマネージャーから見た具体的なリスクコントロール戦略

①株式投資

株式投資は最もリスクコントロールの方法が多様にあるカテゴリーです。

まず第一に、ETF(上場投資信託)を使った多くの銘柄への投資とそれを小口に定期的に購入しておくことで、銘柄と投資市場、時間の分散ができます。

日経225連動のETF(日本)、S&P500連動のETF(米国)、ユーロストック50連動のETF(欧州)を分散して購入すれば、世界の主だった市場への分散投資になります。

また狙う業種を定めている方は同業種のいくつかの会社に分散することも大切です。例えば、自動車分野ならば、トヨタ、フォルクスワーゲン、テスラに分散投資することで銘柄と投資市場が分散できます。

他にも日本で産業分野を分散したければ、トヨタ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソニーなどというような投資方法も可能です。

②不動産投資

不動産投資は1物件当たりの投資額が大きいので投資対象を分散しづらい面があります。

リスクヘッジの方法としては、区分所有マンションでも、ワンルームのような金額が大きくない不動産をまず購入して、3~5年ごとなど少しずつ1部屋ずつ追加で購入していく方法があります。

中古ワンルームマンションの場合は1,000~2,000万円ぐらいの物件も多くありますから、複数の物件を保有することも可能かと思います。

注意すべきは、埋め立て地など地盤が弱く地震、津波の心配がある地域、河川が近く洪水などの注意が必要な地域はなるべく避けることが肝要です。他の条件がとても魅力的ならば数物件に1物件だけにしておくなどの方法でリスクを分散をしたほうがよいでしょう。

住宅以外に、オフィスビルや商業テナント、ホテルなどにも分散投資をしたいのであれば、REIT(不動産投資信託)は総合型のほか、カテゴリーに特化した銘柄もあります。例えば、オフィスREIT、住宅REIT、ホテルREITに分散投資することでカテゴリーの分散ができます。

他にも自動的に多くのカテゴリーや場所に分散投資したいのであれば、東証REIT指数連動型上場投信というREIT指数に連動するETFもありますのでそれに投資することも1つの方法です。

③その他の投資

他にも為替や商品先物など多くの投資商品がありますが、それぞれ小口での投資が可能ですから分散投資ができます。もちろんそれぞれの分野だけではなく多くの分野に投資することでリスクヘッジが可能になります。

まとめ

リスクコントロールは投資運用において大変重要な要素です。

投資において完全にリスクを排除することはできません。いかにリスクをコントロールして、少なくしていくかを考えることが大切です。

そのためには投資対象の分散、時間の分散、場所や市場の分散や通貨の分散をして、それをポートフォリオ(資産配分)を作成して常に比率をウォッチしてコントロールしていくととても分かりやすいと思います。是非試してみてください。

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