資産運用にお勧めのアプリとは?初心者でも使えるアプリを徹底比較!!

スマートフォンの登場により、パソコンが無くてもインターネットによる金融サービスを受けられるようになり、投資運用分野のすそ野も飛躍的に広がりました。

今はインターネット証券だけではなく、スマートフォンのアプリを通じて、資産運用のサービスを提供する会社も登場してきています。若者も手軽に資産運用を始まられる時代になりました。

投資アプリと一言で言ってもアプリごとに特徴、手数料などは異なります。ここではアプリを利用した資産運用について解説して行きます。

資産運用アプリとは

そもそもインタートネット証券と資産運用アプリの違いは何なんでしょうか?

インターネット証券を使って投資運用をする場合は、投資しようとする会社の株価と最低投資単位を掛け合わせた金額が最低投資額となります。また、相場の上下によって投資金額は変動します。

他方、資産運用アプリは、より簡単に発注できるように、株価や最低投資単位によらず、更に小口で投資ができるようになっているものがほとんどです。

証券投資であれば、最低でも数万円の資金を相場を見ながら投資しなければなりませんが、資産運用アプリであれば、数百円から数千円とった少額の資金を何回かタップするだけで投資ができます。

資産運用アプリには以下の二種類に分類することができます。

①自分で投資先を選ぶタイプ

自分で投資先を選んで資産運用を始める場合、投資先となる株式や投資信託など金融商品の銘柄を選択して売買注文を出します。資産運用アプリの場合、より少ない操作で直感的に投資ができるなど、ハードルが下げられているものも多くなっています。

例えば、対面証券などで国内株の取引を行う場合、購入する単元数が決まっているため、投資を始めるためにはある程度の資金(数万円~数百万円程度)が必要になります。

ですが、資産運用アプリでは数百円~数千円といった少額から投資が可能なものも多くあります。また、数タップするだけで投資ができたり、ポイントを使って投資ができたりするなど、簡単に投資ができるような工夫がされていることも多いといえます。

このように、投資をするハードルが下げられているアプリが多いため、そうしたアプリを利用することで初心者の方でも投資にチャレンジしやすくなります。

②資産運用を一任できるタイプ

資産運用アプリには、資産運用を丸投げしたり、一部を自動化してくれるタイプのものがあります。たとえば、投資一任型のロボアドバイザーでは、アプリをダウンロードしていくつかの設定を行えば、あとは自動で投資する資産を選んで運用のサポートを行ってくれます。

そのため、投資をするために金融商品について勉強したり、投資先を選定したりする手間をほとんどかけなくても資産運用を行うことができます。

また、こちらのタイプのアプリでも少額投資が可能なものが多いため、気軽に投資を始めやすいといえます。

初心者にも使いやすい代表的なアプリ

現在、日本にもいろいろなアプリが登場していますが、日本以外にも世界中で、次々とこのようなアプリを運営する会社が設立されています。今後は、そのようなアプリが日本にも上陸してくることもあるでしょう。

ここでは、初心者でも取り組みやすい、代表的なアプリをいくつか紹介していきます。

①PayPay証券

PayPay証券(旧One Tap BUY)は、2016年にOne Tap BUYという名前で日本で初めて、1,000円から気軽に株式投資ができるというシステムを提供し、若者を中心に高い人気が出ました。これはワンタップで人気株を気軽に購入できるのが特徴で、従来の投資家層とは異なった、若年層の投資家を呼び込みました。

2021年に現在の社名に変更し、現在は3タップで株式の売買ができるアプリを提供しており、投資したい銘柄と金額を入力するだけで投資ができるのが特徴です。銘柄は代表的な日米の銘柄に絞り込まれていているので、ある意味簡単に投資ができます。

少額の投資であれば手数料も割安ですが、投資金額が大きくなったり、米国株式の取引では、他のネット証券の方が手数料が安いようです。

②LINE証券

LINE証券はLINEアプリから簡単にアクセスすることができるのが特徴です。口座開設も特別な専用のアプリの入力が不要で、本人確認も含めてスマホでほぼ完結できます。

また、業界最安値の手数料、買い注文の手数料が0円、信用取引の売買手数料も0円を目玉にしています。また、1単元(1株)からの投資が可能ですので、数百円から投資を始めて更に配当金も受け取ることができます。

LINEを使い慣れている方にとっては、取り組みやすいサービスと言えるでしょう。

③SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券はTポイントを使って投資ができるアプリです。株の他にも、FXにも投資が可能です。「ネオモバ」の愛称で、1株から購入できるので少額投資や、「ひとかぶIPO」など新規上場株を1株から申し込みができるサービスなど、ユニークな取り組みをしているのが特徴です。

④ウェルスナビ

ウェルスナビはロボアドバイザーを使った資産運用サービスに関するアプリで、ユーザーの登録した情報を元にAIがポートフォリオを自動的に計算して決めてくれます。いわゆる、資産運用を一任できるタイプです。

口座開設時にいくつかの質問に回答することで、ユーザーのリスク許容度を診断し、目標金額や達成確率をシミュレーションした結果を提示してくれます。ユーザーは投資の知識があまり無くても、海外の富裕層が行っているような運用ポートフォリオで資産運用が可能とのことです。

投資対象は複数の海外ETFを利用し、株、債券、不動産などの資産に関して、約50カ国、11,000銘柄へ分散投資をしています。長期的に上昇を続けている世界経済の動向から考えて、有望な資産へ投資することで、安定的なリターンが期待できるようです。

運用手数料は、預かり資産の年間1.1%と、やや高めの感じはします。3,000万円を超えると0.5%にはなりますが、ある程度の資産と資産運用の知識がある方は、自分で投資をする方が良いかも知れません。

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WealthNavi(ウェルスナビ)はロボアドバイザーによる個人資産運用サービス企業「ウェルスナビ株式会社」が提供しています。 サービス開始以来、約5年で、利用者は約28万人となり、預かり資産は...

⑤THEO

THEOもウェルスナビと同様のロボアドバイザーを利用した資産運用一任サービスを展開しております。運用方法などは、ウェルスナビとは若干違いますが、海外ETFを中心に投資をしており、パフォーマンスもほぼ同じようです。

手数料に関しては、若干THEOの方が安いようですが、こちらもそれほど大きくは変わりません。

⑥トラノコ

トラノコはつり銭などを利用して世界中に分散投資ができるシステムです。家計簿アプリなどと連動していて投資選択が可能です。

こちらも、投資一任運用サービスですが、投資は三種類の投資信託のうちから自分で選択する方式です。運用手数料は、他のサービスに比べると料率は安いものの、毎月の定額がかかりますので、トータルすると、運用金額が少額の場合は割高となります。

⑦その他

他にも少額からスタートできてTポイントが使える「日興フロッギー」や、同じくおつりで投資する「マメタス」などもあります。今後も多くの企業が参入してきて、サービスが向上し、手数料が安くなることが期待されます。

ファンドマネージャーからのアドバイス

投資専用アプリの登場により、投資初心者も手軽にスマホで投資を始められるようになりました。アプリによっては、最初に登録をするだけで、あとは自動で運用してくれるものもあり、これほど便利なものはないと思います。

しかし、それだけにずっと頼り続けることには疑問を感じます。投資のスタートは、そのようなきっかけで、まずはやってみることは良いことだとは思いますが、いつまで経っても、投資する商品の内容や自分が投資したポートフォリオを十分理解していないことには、危険を感じます。

資産運用はお金を増やすことだけが目的ではありません。資産運用を始めることは、自分の収入と支出を見直したり、また、世界経済や政治について学ぶきっかけになります。自分のお金のこと、人に任せっきりにするのは、どうでしょうか。

老後2,000万円問題は、国に任せっきりにはできないということを我々に分からせてくれました。折角、資産運用を始めたのに、また、資産運用アプリに任せっきりにするのでは、状況はあまり変わりません。

資産運用においては、手数料の多少が収益に結構響きます。投資金額が大きくなればなるほど手数料には気を付けるべきです。

投資用アプリは小口で投資できる分、手数料が高くなっている側面もあります。投資金額が大きくなった場合は、同じ内容の投資でも手数料の安いインターネット証券などに移すことも一つの方法かと思います。

つまりは、投資額が増加した場合は特に投資した商品の内容、手数料をよく理解することが大切です。投資は必ず儲かるわけでもなく損をすることもあります。投資する場合は人任せではなく自分で理解して、納得して投資することが大切です。

総括すると、アプリでの投資は、投資初心者にとっては、少額で手軽に始められますし、自動運用サービスもあるので、良いとは思います。しかし、投資経験が長くなるとともに投資の勉強を深めるべきで、ある程度勉強したならば手数料にも目を配り、自動でポートフォリオを組んでもらうのではなく、自分で投資内容を理解してポートフォリオを組んで、投資をコントロールすることが大切だと思います。

投資リスクは、誰がどうアドバイスをしてくれても、最終的には投資家自身の結果責任です。もし予想外の事態が起きても、自分で納得できる投資をすることが明日につながる投資となります。

まとめ

スマホにアプリをダウンロードすれば、口座開設もスマホ上でほぼ完結でき、更に、数回タップするだけで、投資がスタートできる時代になりました。しかも、アプリによっては、数百円からスターできるのもあり、より投資が身近なものになっています。また、アプリによっては、最初に登録をするだけで、あとは積み立て方式で、自動で資産運用までしてくれるサービスもあります。

このようなアプリは、続々と登場しており、利便性や手数料なども向上していますが、それぞれ、手数料体系やサービス内容が違うので、自分にあったものを比較検討して選ぶようにしてください。

ただし、資産運用アプリは、投資スタートのきっかけには良いツールですが、ある程度、投資金額が増えたり、投資の経験を積んでくると、物足りなく感じたり、手数料が割高になる場合があります。

基本的には、ネット証券会社などで多数の商品の中から、自分でポートフォリオを組むことが大切ですので、最初からネット証券会社などで口座を開設して資産運用を始めるか、資産運用アプリからは早めに卒業して、ネット証券会社などに移ることをお勧めします。

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