日本政策金融公庫で不動産投資ローンを受ける方法とメリット、デメリットとは?

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日本政策金融公庫は、政府が全額出資している銀行であり、主に創業支援などを行っている銀行です。ですが、不動産投資ローンを受けることが可能です。今日はそんな日本政策金融公庫で不動産投資ローンを受けるメリットやデメリット、また有利な条件で融資を受けるためのポイントをお伝えします。

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日本政策金融公庫の特徴は

日本政策金融公庫は、政府からの出資を背景に、通常の銀行からは融資を受けるのが難しい起業家や中小企業に積極的に融資を行っている銀行です。

なんの経験もなく起業したい、そんな時にまず選択肢として考えたい銀行ですね。また、日本政策金融公庫の金利は、一般的に通常の銀行の金利より安く、担保も不要で受けやすいなどのメリットがあります。反対にデメリットとしては、返済期間が短く10年、15年といった年月になることが一般的です。また、日本政策金融公庫はあくまでも創業融資といった性格が強く、不動産投資への投資ではなく、不動産賃貸業として融資を受けなくてはいけない点に特徴があります。

日本政策金融公庫のメリット

  • 金利が低い
  • 担保が不要など有利な条件で融資を受けやすい

日本政策金融公庫のデメリット

  • 融資の返済期間が短い
  • 不動産投資ではなく不動産賃貸業としてローンを受ける必要がある。

日本政策金融公庫で融資を受けるための条件

日本政策金融公庫で融資を受けるには一定の条件があり、違反している場合は融資を受けられない可能性が高くなります。例えば金融機関で信用情報に傷がついていたり、過去に公共料金などの支払い遅延がある、また返済計画が実現性に乏しい場合などです。

日本政策金融公庫でも、信用情報や年収を審査の基準とする点は同じですが、特に不動産投資の事業性を大事にしているので返済計画がしっかり立てられていないと、融資を受けられない可能性が高いです。

もし日本政策金融公庫で融資を受けたいのであれば、商工会議所や行政書士など、事業計画を支援してくれるサービスを利用し、しっかりと事業計画をたてることで融資を受けられる可能性を高めることができます。

日本政策金融公庫で融資を受けやすい人とは?

そんな日本政策金融公庫ですが、一定の条件に当てはまる人は融資を受けやすくなっています。それは、女性、29歳未満、または55歳以上の人です。この条件に当てはまる人は、日本政策金融公庫が積極的に融資を行っているので、審査も通常より甘くなりやすいです。

また、事業計画がしっかりとしており、物件の利回りがしっかり出せる見込みがあるという場合も融資が受けやすくなります。通常の不動産投資であれば、中古物件の場合は融資が受けづらかったりしますが、日本政策金融公庫の場合は、中古でも収益性が高ければ、事業として高く評価されるため、融資が受けやすくなるのです。

日本政策金融公庫で融資を受ける流れ

日本政策金融公庫で融資を受ける流れを説明します。

1.融資の申し込み

まずは日本政策金融公庫で融資の申し込みをしましょう。電話やネットからアポイントを取り、担当者と話をしていただくことになります。その際、必要書類や準備するものも聞いておきましょう。

2.面談

アポイントが取れたら面談を行います。融資を受けられるかどうかはこの面談で決まるといっても過言ではありません。しっかりと準備をし望みましょう。大事なことは、しっかりと物件を運用し、借りたお金を返済できる計画があるかどうかという点です。また必要な書類ですが、おおむね以下の書類が必要になります。

  • 創業計画書または事業計画書
  • 預金通帳のコピー(計画に関わる事業に関する通帳すべて)
  • 印鑑、印鑑証明
  • 本人確認書類
  • 確定申告、源泉徴収票
  • 借入金がある場合は借入金に関する書類
  • 物件の登記謄本

この他にも事業の計画によっては別途書類を求められる場合があります。しっかり準備をしましょう。出来れば税理士や行政書士など、専門家に一度見て貰ってから面談に臨むのが望ましいです。

3.契約書送付

融資が決定したら、契約書類を記入する形になります。なお、一回で融資が通らなかった場合でも、再度計画を立て直し挑戦することは可能です。自己資金不足を指摘されたり、計画の甘さを指摘された場合は、再度しっかりと計画をたてて臨むようにしましょう。契約書類の記入が終わったら、日本政策金融公庫に送付します。

4.融資

契約書を送付してしばらくすると、融資が実行されます。融資が実行されるまで安心はできません。気を抜かずに待っておきましょう。また返済についてもいつ頃から返済が始まるのか把握しておくといいでしょう。

積極的に活用していこう

日本政策金融公庫の融資は、担保価値は低いものの収益性は高いといった物件と相性がいいです。また、属性よりも計画が重要視されるので、都市銀行などで融資を受けるには属性が悪いといった場合には積極的に活用していきたい銀行です。条件に当てはまる場合は、ぜひ利用を検討してください。

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