資産運用を今すぐ始めた方がいい理由4選!いつからどのように始めるか?

「貯蓄から投資へ」との言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。日本人は貯蓄性向が高く、なかなか投資に踏み切れない国民性といえます。日本政府は投資への動きを後押しするよう、NISAなど投資を優遇する制度をスタートさせています。

将来、年金制度が破綻するともいわれている中、貯金だけなく、資産運用によって老後の資金を確保する必要があります。投資にはリスクがありますが、この低金利の状況下、投資は資産を順当に増やすのに有効な手段であることに変わりありません。

この記事では、貯蓄だけでなく、投資による資産運用が必要な理由について解説してきます。

なぜ資産運用が必要なのでしょうか?

資産運用が必要とされる理由は大きく分けて4つあります。

  • 給与所得は増えない
  • 貯金だけでは資産は増えない
  • 実は物価は上昇している
  • 老後の資金は年金だけでは心配

理由1:給与所得は増えない

所得倍増計画などは昔の話し、以下は、厚生労働省のホームページに掲載されている平均給与(実質)の推移ですが、2018年にはわずかに上昇しているものの、1990年ごろの所謂「バブル期」に比べると10%近く下がっています。

この30年で給与はほぼ上昇していないことがわかる通り、給与所得の伸びを期待することはなかなか難しい時代です。

図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)(図)

給与収入以外で資産形成を図るには、資産運用をするべきと言えるでしょう

理由2:貯金だけでは資産は増えない

今は普通預金金利は0.001%です。1,000万円以上の大口定期預金でも1ヵ月以上であれば、0.002%です(みずほ銀行、店頭金利)。

つまり、1,000万円を定期預金しても、1年でもらえる利息は、たった200円(税引前)です。交通費や送金手数料にもなりませんね。

利息で暮らすなど、夢のまた夢です。この超低金利の時代、貯金だけで資産を増やすことは不可能です。バブルの頃は、5年間預ければ、ほぼ倍になるような預金(債券)もありました。

銀行預金は減らずに確実に増やせるといったイメージがあることから、使う予定の無いお金はとりあえず銀行に入れておけば良いといった考え方は昔の考え方です。

昔は郵便局の定額貯金がお得だとか、どこどこの定期預金は優遇金利があるなど、貯金でも選択肢がありましたが、今は、少しお得だろうが、増えなものには変わりありません。資産を増やすのであれば、金融商品、外貨、不動産などへの投資をするしかありません。

理由3:実は物価は上昇している?

日銀は物価上昇率の目標を2%としていますが、なかなか達成できず、むしろ、デフレ経済とも言われています。

物価が上昇しなければ、金利も預金利息も上昇することはありません。確かに身の回りで安くなったものもあります、インターネットの発展により、消費者はAmazonや楽天で最安値での買い物ができるようになりました。

しかし、値段が高くなったものもあります。身近なもので言うと「週刊少年ジャンプ」です、バブルの頃の1990年は一冊190円でしたが、今は275円です。もちろん、消費税アップ分もありますが、この30年で約44%のアップです。バスや電車の初乗り運賃も上がってますよね!!

物価が上昇してインフレになれば、お金の価値は相対的に下がります。通常であれば、預金金利も上昇して、お金の価値が下がらないような働きをしますが、今のような隠れた値上がりが進行すると、貯金の価値が目減りしかねません。

更に、コロナ禍で、各主要国が景気底支えのため大規模は財政出動を行っており、これらの余剰資金が投資に回り、資産バブルになることが懸念されています。アメリカでは既に長期金利が上昇して始めており、インフレ懸念がされています。このように、いつインフレが来ても大丈夫なように、資産運用をするべきでしょう。

理由4:老後の資金は年金だけでは心配

老後2,000万円問題という言葉を聞いたことがあると思いますが、国も個人が資産運用により老後の資金を確保することを推奨しています。

現行の年金制度では、老後のお金が賄いきれないという事実がありますが、これは政府の責任で何とかしてくれるものではありません、最後は自分で何とかする必要があります

医療費・年金など、国の財政は慢性的な赤字状態です、今は手厚い社会保険制度により、高齢者の生活は安泰ですが、年金支給年齢の引き上げ、保険負担比率の引き上げなど、じわりじわりと高齢者の負担も増えて来ています。

30年、40年後、状況が好転する希望が無い中、平均寿命は延びて、人生100年時代が到来します。

老後に必要な資金はますます多くなる中、貯金を切り崩して生活するにも限度があります。老後の資金が年金頼りにならないよう、資産運用を始めるべきと考えられます。

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資産運用はいつから始めるべきか?

では、資産運用はいつから始めるべきでしょうか?

もう少し社会経験を積んでから、もう少し収入や貯金が増えてからと考える方もいらっしゃると思いますが、できれば、早く始めることをお勧めします。

興味を持ったらすぐに始めることが重要です。投資は経験値も必要ですので、早めに始めて経験値を貯めましょう!!

資産運用はどのように始めるべきか?

資産運用が初めての方が、いきなりリスクの高い投資をすることはお勧めできません

仮想通貨やFxなど、ハイリターンを得られるようなものもありますが、リスクも高くなります。まずは、投資信託や大型株などで運用し、少しずつ勉強していくのが良いでしょう。

資産運用は、1万円やもっと少ない金額から始めることができます。いきなり貯金を全額投入するのではなく、自分の貯蓄の状況や収入と支出に合わせて、無理のない範囲で行いましょう。

今は資産運用に関するセミナーや読み物もたくさんありますので、これらを活用して、しっかりと勉強をしてから始めることが大切です。

まとめ

異常なほどの低金利が続く中、老後の資産を貯金だけで確保するのは、現実的では無くなってしまいました。

資産運用はリスクもありますし、いろいろと勉強をしなければならないので、面倒ではありますが、安心した老後を迎えるためには、資産運用を始めるほかありません。

資産運用を始めると、世界情勢や経済などを知ることになり、自分にとっても有益な活動となりますので、前向きな気持ちで、早めに無理のない形でスタートするようにしましょう。

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